
治療
■1 いつ頃治るか
■2 顔面マッサージ
■3 やってはいけないこと
■1 いつ頃治るか
顔面神経麻痺を発症した患者さんがまず最初に知りたいことは、いつ頃・どの程度まで治るのか ということだと思います。重要なことは、末梢性顔面神経麻痺の多くは回復するまでに時間を要し、治療を開始して数日で良くなることは少ないのです。一度障害された神経が障害された部位から徐々に再生するのに時間を要するためです。 それぞれの患者さんの麻痺の程度によって、また原因・治療によって回復の過程は大きく異なるのですが、ここで大体の目安について書いておきます。ただし、ここで述べるのはあくまでベル麻痺・ハント症候群についてです。腫瘍や中耳炎・外傷などが原因の場合、あるいは他の合併症がある場合にはあてはまりません。
麻痺の程度:通常、麻痺が発症してから1週間程度は症状が進行することがありますので、麻痺の程度は1週間以上経たないと判定できません。原則として麻痺が重症なほど治るまで時間がかかり、治り方も不十分なことがあります。後遺症も重症なほど残ることが多くなりますがリハビリ(やりすぎは禁物)で、ある程度は予防できます。
重症の場合:動きが正常の20%以下の状態ですが、外見的にもかなり麻痺が目立つ状態です。2−3カ月で麻痺が改善する患者さんのグループ(神経障害が軽度)と3−6カ月くらいでようやく麻痺が改善し、さらに程度は様々ですが後遺症が生じる患者さんのグループ(神経障害が高度)に大きく分かれます。このように同じ重症でも神経の障害の程度によって回復過程異なります。発症してから1〜2週間後に電気生理学的検査を行うと、回復の過程を推定することができます(「麻痺の検査」をお読みください)。
軽度〜中等度の場合:顔の動きが正常の半分以上の場合が軽度(安静にしていればあまり目立たない)、20%〜50%程度の場合が中等度になります。軽度の場合は1〜2カ月以内、中等度の場合は2〜3カ月程度で完全に治ることが多く、後遺症の心配もあまりありません。
私の場合、顔がゆがみ始めてから割りと早く受診したので、2週間の入院と自宅療養 10日間でした。入院して1週間はますます顔がゆがんでいったのですが、「ピキッ」という神経に電気が走るような感じがしてから少しずつ顔が動くようになりました。
■2 顔面マッサージ
顔面マッサージの仕方(がんばってね)
※ゆっくり40分位かけて行いましょう(1日2回は行いましょう)
1 麻痺側の額を指で輪状マッサージ(数回)
2 額からこめかみへ向けて指で輪状マッサージ(数回)
3 こめかみを指で輪状マッサージし軽く圧迫する(数回)
4 眉の上を輪状マッサージ(数回)
5 眼の下を輪状マッサージ(数回)
6 鼻の側面をを輪状マッサージ(数回)
7 ほほ骨にそって耳たぶのところまで輪状マッサージ(数回)
8 口の上としたを交互に輪状マッサージ(数回)
9 あごから耳たぶに向けて輪状マッサージ(数回)
10 あごから耳たぶに向けて軽く打ってマッサージ(数回)
11 ほほをつまむ(数回)
12 眼を力一杯開く、固くつむる(数回)
13 口笛を吹く♪
14 「イー」といいながら唇を左右に開き歯をみせる(数回)
15 大口(ライオンフェース)をあける(数回)
16 歯をくいしばる(2秒ずつ2〜3回)
17 驚いた顔、怒った顔(しわを寄せる、数回)
18 ふうせんをふくらませるようにして次は笑う(ニコニコフェース、数回)
■3 やってはいけないこと
末梢性顔面神経麻痺という病名でも、神経の障害が軽度の患者さんはリハビリをしなくても良くなります。神経の障害が高度の患者さんでは、回復の過程で 後遺症が少なからず生じます。神経の障害の程度(軽度か、高度か?)は、麻痺が生じてから 1週間以降に電気生理学的検査を行うと判定することができます。
神経の障害が高度な患者さんの場合、絶対にやってはいけないことですが、電気刺激・低周波などで無理に動かすこと、顔に力を入れて動かす訓練をやりすぎることです。実はリハビリ科のある大きな病院であっても、低周波刺激が顔面神経麻痺の後遺症を起こりやすくすることが知られていない場合もあるのです。病院で勧められても、低周波刺激によるリハビリだけは受けないようにしてください。また、自分で顔を動かす訓練も強くやりすぎるとよくありません。目をつぶる動きをするときは頬や口の周りが動かない程度に軽く動かすこと、食事の時や話す時など口を動かすときは目をなるべく閉じないように・見開くような感じの方がよいと思われます。
もう一つは受診せずにしばらく様子をみて、悪くなってから受診することです。顔面神経麻痺は早期診断・早期治療が大原則ですので、早期受診をお願いします。特に水疱瘡のウイルスで起こるハント症候群の場合は発症後3-4日以内に抗ウイルス剤を投与するのが最善の治療法ですので、耳やその周囲に痛みを伴う水疱(みずぶくれ)や痂皮(かさぶた)が生じている患者さんでは1日でも早く耳鼻咽喉科を受診してください。
私の場合、県立総合病院を受診したのですが、診療科は麻酔科でした。受診した際、直ちに入院するようにいわれて早期治療が一番だといわれました。それで最短の2週間で退院することができました。
■2 顔面マッサージ
■3 やってはいけないこと
■1 いつ頃治るか
顔面神経麻痺を発症した患者さんがまず最初に知りたいことは、いつ頃・どの程度まで治るのか ということだと思います。重要なことは、末梢性顔面神経麻痺の多くは回復するまでに時間を要し、治療を開始して数日で良くなることは少ないのです。一度障害された神経が障害された部位から徐々に再生するのに時間を要するためです。 それぞれの患者さんの麻痺の程度によって、また原因・治療によって回復の過程は大きく異なるのですが、ここで大体の目安について書いておきます。ただし、ここで述べるのはあくまでベル麻痺・ハント症候群についてです。腫瘍や中耳炎・外傷などが原因の場合、あるいは他の合併症がある場合にはあてはまりません。
麻痺の程度:通常、麻痺が発症してから1週間程度は症状が進行することがありますので、麻痺の程度は1週間以上経たないと判定できません。原則として麻痺が重症なほど治るまで時間がかかり、治り方も不十分なことがあります。後遺症も重症なほど残ることが多くなりますがリハビリ(やりすぎは禁物)で、ある程度は予防できます。
重症の場合:動きが正常の20%以下の状態ですが、外見的にもかなり麻痺が目立つ状態です。2−3カ月で麻痺が改善する患者さんのグループ(神経障害が軽度)と3−6カ月くらいでようやく麻痺が改善し、さらに程度は様々ですが後遺症が生じる患者さんのグループ(神経障害が高度)に大きく分かれます。このように同じ重症でも神経の障害の程度によって回復過程異なります。発症してから1〜2週間後に電気生理学的検査を行うと、回復の過程を推定することができます(「麻痺の検査」をお読みください)。
軽度〜中等度の場合:顔の動きが正常の半分以上の場合が軽度(安静にしていればあまり目立たない)、20%〜50%程度の場合が中等度になります。軽度の場合は1〜2カ月以内、中等度の場合は2〜3カ月程度で完全に治ることが多く、後遺症の心配もあまりありません。
私の場合、顔がゆがみ始めてから割りと早く受診したので、2週間の入院と自宅療養 10日間でした。入院して1週間はますます顔がゆがんでいったのですが、「ピキッ」という神経に電気が走るような感じがしてから少しずつ顔が動くようになりました。
■2 顔面マッサージ
顔面マッサージの仕方(がんばってね)
※ゆっくり40分位かけて行いましょう(1日2回は行いましょう)
1 麻痺側の額を指で輪状マッサージ(数回)
2 額からこめかみへ向けて指で輪状マッサージ(数回)
3 こめかみを指で輪状マッサージし軽く圧迫する(数回)
4 眉の上を輪状マッサージ(数回)
5 眼の下を輪状マッサージ(数回)
6 鼻の側面をを輪状マッサージ(数回)
7 ほほ骨にそって耳たぶのところまで輪状マッサージ(数回)
8 口の上としたを交互に輪状マッサージ(数回)
9 あごから耳たぶに向けて輪状マッサージ(数回)
10 あごから耳たぶに向けて軽く打ってマッサージ(数回)
11 ほほをつまむ(数回)
12 眼を力一杯開く、固くつむる(数回)
13 口笛を吹く♪
14 「イー」といいながら唇を左右に開き歯をみせる(数回)
15 大口(ライオンフェース)をあける(数回)
16 歯をくいしばる(2秒ずつ2〜3回)
17 驚いた顔、怒った顔(しわを寄せる、数回)
18 ふうせんをふくらませるようにして次は笑う(ニコニコフェース、数回)
■3 やってはいけないこと
末梢性顔面神経麻痺という病名でも、神経の障害が軽度の患者さんはリハビリをしなくても良くなります。神経の障害が高度の患者さんでは、回復の過程で 後遺症が少なからず生じます。神経の障害の程度(軽度か、高度か?)は、麻痺が生じてから 1週間以降に電気生理学的検査を行うと判定することができます。
神経の障害が高度な患者さんの場合、絶対にやってはいけないことですが、電気刺激・低周波などで無理に動かすこと、顔に力を入れて動かす訓練をやりすぎることです。実はリハビリ科のある大きな病院であっても、低周波刺激が顔面神経麻痺の後遺症を起こりやすくすることが知られていない場合もあるのです。病院で勧められても、低周波刺激によるリハビリだけは受けないようにしてください。また、自分で顔を動かす訓練も強くやりすぎるとよくありません。目をつぶる動きをするときは頬や口の周りが動かない程度に軽く動かすこと、食事の時や話す時など口を動かすときは目をなるべく閉じないように・見開くような感じの方がよいと思われます。
もう一つは受診せずにしばらく様子をみて、悪くなってから受診することです。顔面神経麻痺は早期診断・早期治療が大原則ですので、早期受診をお願いします。特に水疱瘡のウイルスで起こるハント症候群の場合は発症後3-4日以内に抗ウイルス剤を投与するのが最善の治療法ですので、耳やその周囲に痛みを伴う水疱(みずぶくれ)や痂皮(かさぶた)が生じている患者さんでは1日でも早く耳鼻咽喉科を受診してください。
私の場合、県立総合病院を受診したのですが、診療科は麻酔科でした。受診した際、直ちに入院するようにいわれて早期治療が一番だといわれました。それで最短の2週間で退院することができました。

Presents. by jupi
since 2007.4.12
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